ハードフォークの日は近い!イーサリアムクラシック、ライトコインに注目
▼目次
ハードフォーク目前のアルトコインに注目
コインの価値が動く時というと、わかりやすいのはハードフォーク(分裂)ではないかと思います。
本来であれば分裂による株式のように配布がある可能性も考えられるので、所持をしておきたい人が増えて価値が上がると考えられると言いたい所ですが、最近ではハードフォーク発表後に価値が下がる事もあるので、一概に上がるわけではない為、ここでは「動く」と言っておきます。
「配布」についても、日本国内の交換所、取引所などでは、安全が確認された所で付与される事が多いのですが、海外の取引所などでは、取扱はしても付与されない事も多々あるので注意が必要です。
気になるのは一体どの仮想通貨が分裂を起こすのかです。
現段階(2018/02/15)時点では、イーサリアムクラシックにハードフォークが予定されています。
時期的には2月末から3月と少し曖昧になりますが、興味のある方はハードフォーク前は価値の上昇も考えられるので、早めに保有しておいたほうがいいでしょう。
ひとつ気になるのは、何故ハードフォークは行われるのかです。今回はそこに注目してみましょう。
ハードフォークとは?
ハードフォークは分裂と呼ばれる事が非常に多いです。それは何故なのか、ハードフォークとはどんな事がされるのかというのを、まずは知っておきましょう。
「現代の錬金術」と言われる方もいらっしゃるハードフォークなのですが、まさに言い得て妙なのではないでしょうか。
仮想通貨とはブロックチェーンテクノロジーが利用されているものが多く、ビットコインで例えるのなら、ブロックに取引記録が残されて、それがチェーンで繋がる電子データです。
あえて簡潔に説明をするのなら、今までのブロックを全てコピーした上で、根本は同じ別物を作り出す。それがハードフォークと言われるものです。
仮想通貨によってはもっと細分化され、機能の追加も行う事があります。ビットコインとビットコインキャッシュを例に出すなら、同じような効果を求めるにしても、開発者(ルールの取り決めを行った人も含む)の考え方の違いなども影響してくる事は多いです。
両者は「取引処理能力を向上」を目指していたのは間違いがありません。しかしながら、考え方の違いからハードフォーク(分裂)をしたと言われています。
ビットコインキャッシュはブロックを拡大する事によって処理能力の向上を目指したのですが、ビットコイン側は、ブロックを拡大する事によって生じるブロックへの攻撃の耐性の低下を懸念し「Segwit」による処理能力の拡大を考えています。
このように、仮想通貨自体の問題点を改善するにあたって、考え方が違う場合にもハードフォークは起こります。
また、ハードフォークをしても新しいコインを配布しない場合もあります。
機能のアップデートする場合などに起こり、この際は分裂自体はしますが、ハードフォーク前の物は利用せず、互換性の少ないアップデートの様なものになります。
新しいコインを配布する事を「エアドロップ」と呼ぶこともあるのはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、仮想通貨における、エアドロップとは、新たなコインをタダで貰えると考えればわかりやすいかもしれませんね。
このあたりは運営や開発の公式ツイッターやブログなどで発表されるので、注目しておくことをおすすめします。
あくまでも簡単な説明とさせて頂きますが、ハードフォークにはそれぞれ理由があると思うので、毎回目的を検索をする事をおすすめします。
今回のハードフォークの意図はなんだろう?
ハードフォークの簡単な説明はさせて頂きましたが、今回のハードフォークの理由は一体どこにあるのか?それについて考えてみましょう。
イーサリアムクラシックの場合
実はイーサリアムクラシックは2017年の12月にもハードフォークは行っています。この際の分裂によって価値は上昇したのですが、新たな通貨は生まれませんでした。上記で少し説明している、事実上のアップデートと言った形です。
それでもイーサリアムクラシックの価値が高まったのは、それまでに無かった発行数の上限をつけたからでしょう。無制限にマイニング出来るものよりも、制限があるもの方が価値が高まるのは世の常です。
今回の2月末から3月で行われるハードフォークでは、新しいコインがエアドロップされます。日本の取引所では取扱をするかどうかは微妙な所ですが、海外の取引所バイナンス等では配布を行う可能性は高そうですので、チェックしておいてもいいかもしれません。
日本の場合は安全性のチェックがあり、匿名性が高すぎたり、リスクが高いコインは、金融庁が認可を出している取引所では取扱が出来ないからです。
2月末から3月のイーサリアムクラッシックのハードフォークは互換性がないものとなるようなので、今ままでよりも注目度は高くなりそうです。
海外の仮想通貨取引所
過去のハードフォークでどれだけ価値が上がっているのか?
イーサリアムクラシック自体が、イーサリアムからハードフォークした仮想通貨となるのですが、実際にどれだけの影響があったのかを知っておきましょう。
今回も全く同じような動きをするわけではありませんが、傾向が似てくる可能性はあります。
知っておいて損は無いと思うので、傾向を見てみましょう。
あくまで傾向です。というのもイーサリアムクラッシックはあまりハードフォークをこれまで起こしていないので、情報が少ないというのが理由のひとつと言えるでしょう。
ハードフォークの当日はハードフォーク前の倍近い値を付けていて、期待値が高いのも伺えます。
もちろんこれは、半減期もあったからとは言えるのですが、期待値は高くなったのではないでしょうか。
ライトコインの価値上昇理由はライト・ペイ
「ライトペイ」は、ライトコインを使った即時決済や法定通貨との両替を行う際に利用するアプリです。これに加えて、ライトコインデヴィットが発行されれば、VISA取扱店でライトコインを用いた買い物が出来るようになります。
決済手段として用いられる事を想定しているライトコインでは非常に使いやすいシステムです。
更にハードフォークの噂があるのでこちらも調べてみました。
「ライトコインキャッシュ」をご存知でしょうか?
2/19に実装予定とされていますが、こちらはなんと「詐欺」ではないかと噂がたっています。
英語記事になりますが、こちら(リンク先は英語の元記事です)の記事に出ています。この記事によるとライトコインキャッシュが詐欺だと言っているのは、ライトコイン開発者のチャーリー・リー氏ようです。
現在は開発者の手を離れて運営者が運営しているのですが、開発者がこういった事を発言するのは珍しい事です。
リー氏はツイッターでの発言にこういったものがあります。
PSA:Litecoinチームと私はLitecoinをフォークしていません。
あなたが聞いているフォークは、それがLitecoinに関連していると思うようにあなたを混乱させようとする詐欺です。
あなたの秘密鍵やシードを自分のウェブサイトやクライアントに入力しないでください。そこに注意してください!
※グーグル翻訳なので、詳細や言い回しは違うかもしれませんが、意味合い的には間違っていないのではないかと思います。
内容からは、ライトコイン開発者とライトコインの運営チームは「ライトコインキャッシュ」には関わっていないと言う事が感じられます。
本当に詐欺である可能性はもちろんありますし、ライトコインの運営チームが分離した可能性も考えられますが、安全面を考えるのなら、ライトコインキャッシュに関しては様子見ですね。
何故、開発者の方が「詐欺」と言う強い単語を使っているのか、ハードフォークする事に対する明確なビジョンが無いからです。
上記で例に出しましたが、ビットコインとビットコインキャッシュが分裂した際は、明確な考え方の違いがあり、意思がありました。
今回のライトコインキャッシュには、明確な分裂の理由がありませんし、変更点も今の所は、ビットコイン用の古いマイニング機器を利用する事が出来る点くらいではないかと思います。
基本的にはライトコイン・ペイだけでも非常に魅力的である事が言えるので、価値の上昇には納得のものがありますが、ハードフォークしてライトコインキャッシュが出来ると言う、開発者が否定している情報も兼ねて価値が上昇したと考えるなら、少し上がり過ぎているのではないかと思えます。
実際にハードフォークがあってから結果はわかるかと思いますが、秘密鍵やシードを盗まれる可能性もあるので、ライトコインキャッシュに関しては、リスク警戒を考え、受け取らずに様子を見ておいたほうがいいのではないでしょうか。
仮想通貨のハードフォークのリスクも考えておこう
ライトコインのように開発者自らが注意喚起をしてくれる事も珍しくはないのですが、リスクも考えずに得だと思うのは少し怖いですね。イーサリアムクラシックの様に公式が発表しているのなら、別だといえますが、注意はしておいた方がいいかもしれません。
とは言え、日本の取引所や交換所の場合は、「安全性」の問題があるので後になります。ビットコインゴールドなども未だに配布されていないので、金融庁に認められてからと言う事になるのではないでしょうか。
ハードフォークは決してメリットばかりではなくてリスクもあると言うことをしっかりと覚えておきましょう。
情報は複数得てしっかりと整理しておくと惑わされる事は少なくなります。仮想通貨を投機と考えるのならしっかりと知っておきましょう。
カテゴリ:アルトコイン
2018年05月07日
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