底はあるのか?Brexitで急落する英国の価値
リーマン・ショック級の不況の波がまた来るのか?
今のところショックは小さく見えていますが、近年は大きな動きが多数ありどこの国もマイナスを抱えているという現状を忘れてはいけません。ギリシャのデフォルト、そして中国の株価の大暴落にブラジル等の新興国の景気の停滞等、どこの国でも不安な点がありそれが表面化してきているのです。
そこでイギリスのEUの離脱と考えるとマイナス面がより一層浮き彫りになり、今まで溜め込んでいたこれまでのマイナスが一気に噴出する可能性を否定できません。
覚えておかなくてはいけないのは、被害が少なかったのではなく現在もじわじわとポンドの価値は下がり続けています。つまりは小康状態というわけです。
リーマン・ショック級の大きな動きが来ないと今言いきるのは早過ぎる話で、来る可能性は未だにあると考えておいたほうがいいのではないでしょうか。
下がり続けるポンドと上がり続けるユーロ
一時は持ち直したポンドもまた下がりはじめています。どこまで行くのか底はわかりませんが、一度上がって下がるを繰り返していくのではないでしょうか。
ポンドの価値が下がってしまう半ば納得できるものですが、ポンド安がどういった影響を及ぼすのでしょうか?イギリス内の製造業にとっては価値を見いだせるでしょう。
しかしながら、ポンド高が続いたためにイギリスにあった製造業者の多くは中国等に移転してしまっています。イギリス国内では例に出すと、ロールスロイスホールディングスを例にの航空機エンジンを作っている会社なのですが、こちらはポンド相場が0.01円変わるだけで200万ドルの影響があるようです。
いい影響があるのはイギリスの中小製造、そして輸出企業にとってはとなるでしょう。
ポンド安で悪い部分がでるのは、輸入品目でしょう。英国は日本と同じ島国ですが北海油田がありエネルギーの輸入でのマイナスは日本のように大きなものにはならないかもしれません。
日本の円安時に起こったことが、ほぼそのままイギリスでも起こり得ると言う事ですね。例えば海外の投資家に一等地を購入されるなども十分に考えられます。
ポンド安はいい影響ばかりではないのです。
英住宅不動産は日本のバブル崩壊期に似ている?
一等地だけではありませんが、イギリスの土地の価値はEU離脱までは上昇するばかりでした。日本のバブルの崩壊時の話は聞かれる方も多いとは思いますが、高まった不動産価値が一気に崩れていく様は、正に泡が弾ける様に感じる事でしょう。
ここ最近のロンドンの不動産は年間10%ほど値上がりしています。それを考えると弾ける可能性を考えると怖いですね。イギリスの不動産への投資は日本からも人気はあるようなので、投資をされている方はしばらくは動きは見守っておく必要はありそうです。
大きく上がった後にバブルが弾けるように価格も下がってしまう。ポンド安はそれを引き起こす要因になり兼ねないと言うのもしっておいたほうがいいかもしれません。
英国の価値が決して下がるわけではない
まだ正式に離脱となったわけではありません。今回の場合はリーマン・ショック時に比べると2年の猶予があります。状況を見て考えなくてはいけませんが、まだまだポンド安は続くと想定され「底」がどこなのか判断に迷う状況です。
イギリスのEU離脱はそこまで問題ではなかったと聞く事もありますが、本当にそうなのか?底が見えるまでは油断をしないようにしたほうがいいのではないかと思います。ポンドがいくら下がっても英国の価値自体は現状は下がっていないとも判断ができるので、これからの動向にはより注意をしておきましょう。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
New Comment