28兆円の経済政策を発表、その時の為替の動きは?
期待感の薄い経済政策
詳細こそまだまだわからない事はありますが、かなり期待感の薄い経済政策なのではないかと思うところがあります。
「総合的かつ、大胆な経済対策」
本当にそうなのかを改めて考えてみましょう。更に言うのであれば為替の動きを見れば市場が経済政策についてどう判断しているのかが理解出来るはずです。
日経平均と為替の動き、両方をしっかりと見る事をおススメします。
市場や世界のトレーダーの反応としてはこんなものかもしれませんね。
発足以降最大規模の経済政策にもかかわらず
歴代の総理が決定した経済政策の中では大規模と言えるものではありませんが、安倍政権が発足してからの規模で言えば最大規模のものです。
「大胆な経済対策」指しているのは安倍政権で行う経済対策の中では大規模で大胆と言った意味合いではないかと想像できます。
こういった経済対策は規模の大小こそあれど必要なことには変わりはありませんし、市場もそれを望んでいたのではないかと思います。
もっと思い切った対策を打ち出してくるのではないか?と予想していた人も多い中でのこの規模ですので、やはり市場の反応が薄いのにも納得です。
財源は国債にあらわれる不安感
経済対策の多くが建設国債から賄われるのも効果の低下を指しています。政府支出では7兆円となり安倍内閣発足後の経済対策として効果を見せた2013年の1月のものと比べると、60%程しかありません。
大規模?大胆?まさに疑問になるのはここです。
政府支出と言うのは、今すぐ対策に動かせる資金くらいに考えていただけるとわかりやすいのですが、規模が小さくなると、それだけ対策の内容が大事になってきます。
つまりは的はずれな経済対策だと、効果が期待できないどころか円高の流れを加速させる事も十分に想定できます。
日本の景気を考えて出される経済対策が不況へと導いてしまう可能性もあると言う事です。あくまで可能性であり、大抵は悪くても変化なし、もしくは少し反応がある位ではないかと思います。
今後の注目のポイントは?
詳細が分からない限りはなんとも言えない部分はありますが、大まかにはリニア新幹線への延伸前倒し、そして低所得者層への給付となるようです。
リニア新幹線の延伸前倒しは前向きな投資として考える事もできますが、経済対策の度に行われている低所得層への給付、必要なことだとは思いますが、経済対策としてはあまりプラスに考えることはできませんね。
ちなみにこれが2本の柱と言われています。大胆な経済対策とは一体何なんでしょうね。今回の注目のポイント、経済対策を聞いて尚円高傾向にある、為替にどういった影響が出るのかです。
一気に1ドル99円台と言うのも見えてくるのではないでしょうか。そんな不安が残る首相の経済対策だったのではないかと思います。
皆さんはどう受け止められたでしょうか?
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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