イギリスはEU脱退か?ポンドの動きを気にしておこう!
6/24追記 イギリス国民投票開票結果が大接戦!為替市場は大荒れ
イギリスの国難は始まってしまうのか、EU脱退は間近に迫っているようにも感じます。国民投票でEU脱退かそれとも残留かを決めるのですが、予想よりも大接戦になっているようです。結果は浮遊票といわれている部分を多く取り込んだほうが勝つとなっているとの事です。開票結果が出ればまた追記の方はさせていただきます。
※チャートはYahooファイナンスのものを掲載させて頂いております。
この結果を受けて為替市場は日本時間の24日朝から大荒れの様相を見せています。為替だけでなく世界の経済に影響を与えそうです。経過には要注目しましょう。一部では開票結果も出つつあるので見ておきましょう!
追記12時00分現在
国民投票の開票もいよいよ大詰めかと思われていますが、残留か離脱かの票数の速報が出ています。開票所229/382の結果で、残留が8,876,010票(48.7%)そして、離脱が9,346,624票(51.3%)となっています。これは目が離せませんね。
これに伴って円の乱高下も始まっています。離脱派がリードした事によって1ドル=100円を割り込んできています。今後の動向にも注目が必要です。
追記13時00分現在
離脱にほぼ当確となっているようです。投資の面でもすでにFX等では相当な金額を損失している人もいるようです。一時は99円台を記録したドル/円この影響は更に注意が必要になってきそうです。
EUからの離脱がほぼ確定となったイギリス。ポンドもそうですが下がった後には幾分かの反発があるのも事実なので、狙ってみるとおもしろいかもしれませんね。
脱退へのお意見が根強いのは何故か?
イギリスのEU脱退への動きがあったのは何も今に始まった事ではなく、以前からくすぶっていた炎のようなものです。それでもEUに所属を希望している国民が以前は多かったのです。しかしながら、火種はずっとくすぶっていたと考える事も十分に出来るでしょう。
そもそも、イギリスに取ってEUへの加盟に意味があったのか?まずはそこから知っておくべきでしょう。「EU連合は難民受け入れを拒否できない」という法律がEU加盟国にはあり、加盟国のトルコの南のシリアやアフガニスタン等の戦争や内戦で、難民は増え続けています。
更には、中国や韓国などの東アジア系の移民が増えているというのも理由になるでしょう。現状のイギリスの失業率の上昇は深刻で、中でも若年層の失業率が高くなっています。経験の無い働き手を雇わなくなってきているわけですね。
それに加えて難民、移民が増えると仕事を奪い合わなくてはいけなくなってしまいます。イギリスは社会保障が手厚く、難民にとってはまさに天国と言えるでしょう。それを負担しているのはイギリス人でその税負担がかなり重たくなってきています。さらに、これ以上難民が増えてしまうと、難民や移民とただでさえ少ない職を争わなくてはいけなくなるのです。
イギリス人自体が暮らせなくなってきているのに、移民や難民をこれ以上受け入れられない。それはまっとうな意見と言えるのではないでしょうか。
パナマ文書の公開で再熱したEU離脱
パナマ文書については知っている方も多いかと思いますが、簡単に言えば「租税回避地を使った課税逃れ」です。それを国の首相が率先してやっていたら国民はどう考えるでしょうか。あくまで疑惑であり、投資ファンドに投資してイギリスの課税対象以下の利益がたまたま発生して、さらにはたまたま母親からの生前贈与があったなんて、これは某都知事のように第三者に判断して貰うしかありませんね。
ちなみにこれは違法ではありませんし、本人も否定しています。租税回避は頭の良い業者ならしっかりと行っているでしょう。一般企業ではなく、政治家としての道義的な部分として、国民から怒りを買った。金額にしては300万円ほどと言われていますが、致命的な事だったともいえます。
EU残留を明言しているキャメロン首相へ不満の余波としてEU脱退という世論の流れが出来ているようなのです。
ポンドの行方は?
投資をしているとどうしても気になってしまうのがポンドの値動きの行方ではないかと考えられます。様々な状況が考えられますが、国民投票の結果が出てからが本番。それまでは警戒する動きがより強まり、ポンドは売られることが想定されます。
狙い目と言えば狙い目でもあるので、投資をされている方は狙って見るのが面白いでしょう。しかしながら、もしEUからの脱退が決定してしまうと今までの欧州の経済の中心と言う立ち位置から崩れてしまう可能性は非常に高いです。
特にロンドンは利点として、ロンドンに拠点を置けばEUのその他27か国でも許認可を求められず、展開する事ができ、ビジネスの拠点としての一端を担っています。もしEUから離脱してしまうような事になるとその利点がなくなり、ロンドンに拠点を置くメリットはなくなるので確実に企業も撤退してしまう事でしょう。
そうなるとポンドへの影響もまた大きく現れる事が十分に想定できる危険な状態なのです。対岸の火事ではなく間違いなく日本の経済にも影響を及ぼす可能性を秘めています。
「ポンドが安くなれば経済は回復するのではないか?」そういった意見もあるかもしれませんが、EUからの脱退を考えると「関税の復活」等マイナス面が目立ちます。ポンドの行方には問題が山積みなのです。
為替の動きには要注意
ギリシャのデフォルトや、スイスフランの暴騰の時とは少し違い、選挙で国民が選ぶ事です。脱退が決まれば間違いなくユーロ、そしてポンドの価値が下がるでしょう。逆に残留となれば、それまでの不安で下がった分戻る可能性もあります。ポンド/円にも影響は大きく出そうです。
世界的な影響に発展する可能性も十分にありえるので、対岸の火事だと思うわずにしっかりと情勢を見守っていたほうがいいのではないかと思います。それが為替の動きを読むと言う事にも繋がりますし、EUの限界を感じる事になる事にも繋がります。選挙日は6/23日です。イギリスの未来がどうなるかはそこで決まるので注視しておく事をおすすめします。
世界の経済はそれまで不安定になる可能性も十分にあるので注意してその日の結果を待ちましょう。
2ちゃんねるの反応も記事にしています。よろしければ「ポンドの大幅下落、その時2ちゃんねるの反応は?そして大損へ」もどうぞ!
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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