錦織銅メダル!スポンサーは素直に歓喜できないのは何故?
96年ぶりの快挙に沸く日本!
96年ぶりにテニスシングルスで快挙がありました。男子シングルス3位決定戦で錦織圭選手がラファエル・ナダルを破り銅メダルに輝いたのです。
世界ランキング1位のノバクジョコビッチ選手らが敗れていく中順当に準決勝まで進んだ、錦織選手は準決勝でアンディ・マレー選手と対戦、0-2と完敗ではありましたが3位決定戦では見事に、「ビック4」であるナダル選手を破って銅メダルとなりました。
96年ぶりという事なのですが、前回テニス男子のメダリストは1920年のアントワープオリンピックで銀メダルを獲得した熊谷一弥さん以来となるわけです。
気になるスポンサーへの影響
スポーツの祭典ではありますが、ここで気になるのはスポンサーはどうなるのか?ではないでしょうか。特にオリンピックは非常にスポンサーに厳しい事でも有名です。
有名な話では選手がツイッターを通じて、選手個人のスポンサー企業にと連絡を取るのも禁止で、これは少しややこしい言い方なのですが、要するにスポンサー企業から「頑張れ!」と言うメッセージを受け取る事もできません。
オリンピックの公式スポンサーであるのなら話は変わってきますが、それだけオリンピック公式スポンサーの利権は重視されています。いわゆる「便乗宣伝」を回避しようとしているのです。
しかしながら、錦織選手のスポンサーと言えば、「ユニクロ」と「日清」は有名ですよね。
これは答えは簡単で、使用する用品メーカーのロゴのみ可能なんだそうです。錦織選手のウェアはユニクロなので、ユニクロのロゴは大丈夫なのですが、日清食品のマークなどは入れる事はできません。
この辺りがテニスのウェアの難しい所ですよね。全く同じ日本代表のジャージなのにロゴが違うという不思議な現象になっています。良く見てみると面白い部分です。
選手が活躍すれば用具メーカーの株価は多少かもしれませんが上がるでしょう。しかしながらその他のスポンサーはオフィシャルスポンサーでも早々上がらないのではないでしょうか。
リオ五輪オフィシャルスポンサーTOP12
リオオリンピックでのオフィシャルスポンサーのうちトップパートナーと言われる公式スポンサーを見てみましょう。
- コカ・コーラ 言わずと知れた世界最大規模の飲料メーカー
- Atos(アトス) 2001年よりグローバルスポンサーオフィシャルな面でのIT関連を担当 li>
- ブリヂストン 2014年から東京五輪を含む2024年夏季五輪までの契約した日本に本社のある企業
- Dow(ダウ) 2010年よりワールドワイドパートナーにエネルギーの効率化技術などで大会をサポート
- ゼネラルエレクトリック(GE) 世界最大と言っても良い企業。照明技術や水処理技術など1000の技術を提供
- マクドナルド オリンピックのスポンサーとしての認知度は高い。毎回選手村に建てられる。
- OMEGA(オメガ) スイスの時計メーカー。450種類450トンになる計測機器類を提供
- パナソニック 大阪に本社を置く日本企業。1988年からスポンサー契約を締結している
- P&G ヘルスケア全般を扱う米の企業
- サムスン 韓国で1番大きな企業。競技の最新結果などをグローバルに配信する。
- トヨタ自動車 またまた日本企業。自動車メーカーでとTOPスポンサーとなるのは初
- Visa 大会中に会場内で使える唯一のクレジットカード
大きな業者が軒並み連なっています。日本企業が多いのは東京での五輪を見据えてという部分もあるでしょうが。パナソニックなどは1988年よりずっとスポンサー契約をしているのが印象的です。
ちなみに公式のスポンサーでなければ、オリンピックに関連した商品を販売することもできません。よく街中でみかける、「~~~定食」のように「東京オリンピック定食」や「東京オリンピック饅頭」なども公式のスポンサーにならなくては販売する事はできません。
東京オリンピックがイマイチ盛り上がりに欠けているのは、こういった公式スポンサーの取り決めがあるため、自由にできないと言う点があるのかもしれません。
喜ぶべき錦織の銅、悲しむべきオリンピックの商業化
無料ではオリンピックは開催することはできないのである程度は仕方の無い事だと言えるのですが、あまりに厳しいと盛り上がりに欠けてしまうのも事実です。
ある程度の落とし所をみつけておかなければ、公式スポンサー側もメリットが薄くなりますし、オリンピックそのものの盛り上がりも欠けてしまします。相反するものではありますが、どうにかしなくてはいけない課題でもあるのではないでしょうか。
ですが、そんな事はどうでもいいと感じるくらいに錦織選手の試合には感動するものがありました。まさに激闘。オリンピックの本懐があったように感じます。こうして素直にオリンピックでの選手の競技に感動するのがオリンピックの本当の存在意義なのかもしれません。
カテゴリ:ニュース
2019年05月29日
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