FRB議長「米経済は好調」 ドル/円リスクはトランプ会見の影響か?
▼目次
リスクはトランプ就任後にあるか?
記者会見一つでドナルド・トランプ次期アメリカ大統領は為替市場を混乱に陥れましたが、これまでの指標や、FRB(米連邦準備理事会)イエレン議長議長の1月12日の発言を受けると、米経済自体は好調なのがわかります。
イエレン議長の発言でまず大事だったのは、「目先に深刻な問題はない」という事です。長期的に見ると貧富の差の拡大等問題は残されていますが、短いスパンでみて深刻な問題は無いと言い切った事が、好材料です。
あれだけ利上げをためらって、慎重路線だったイエレン議長がそう言い切ったという事が重要になります。だからこそドナルド・トランプ会見後、一時は114円台を切るとも思われていた、ドル/円が回復して115円台に戻ったのっだと考えられるのです。
しかしながら、期待感が全て無くなったわけではなく、実際に政権に付いてからが問題となるのは目にみえている事なのですが、むずかしい問題ではありますが、この後もまだまだリスクは付き纏うでしょう。
トランプ発言時は今後も要注意
先日の発言で改めて分かった事は、トランプの発言はリスクもメリットもあり、注目が集まっている今は正に、為替の大きな動きが発言一つで、期待感にも失望にも繋がるため動きが読めません。
以前に「注目指標!1/11のトランプ次期米大統領の会見から結果まで」でも紹介したのですが、下記をご覧ください。
- 「私は最も多くの雇用を創出する大統領になる」
- 「報道機関などのメディアとの対決姿勢を表面化」
- 「自らの事業の利益相反の問題について、息子へ譲渡する」
- 「日本、メキシコ、中国と良い取引ができていない!」
- 「メキシコとの国境に壁を作るね」
会見内容を改めて考えると、やはり1番大きな問題となるのは、保守主義とすぐに誰にでも噛み付く対決姿勢です。特にドナルド・トランプ大統領はツイッター等のソーシャルメディアで発言する事が多いのですが、これらを省みると常に一方的に自分から発言の出来る場を好む傾向があります。
これらを見ると弁舌、論戦に弱いと言う印象は拭えません。思えばヒラリークリントンとの直接対決と言われた論戦でも不利でしたし、上手くないのでしょう。
だからこそ、TVなどのメディアよりもソーシャルメディアで発言する事が増えたように思えますが、企業TOPと大統領の発言とでは大きさが違います。そういった身近な大統領と考えるといいのかもしれませんが、一言で株価が暴落、ドルが暴落高騰となると笑う事ができません。
今後も、利益を得れそうな動きのある相場が予想出来る
動きのある相場を期待するのなら、米ドルは期待出来る1年になるかもしれません。特に少し先は長いかもしれませんが、どういった政策に取り組むのかがハッキリと見えてくる4月辺りは激動となるかもしれません。
ドナルド・トランプが型破りな大統領であるのは間違いないでしょう。それが良い面に向かうかどうかが今後の注目ポイントです。
「メリット、デメリットどちらも大きな大統領」になる事は、まず間違いないとは思いますが、しばらくは様子みをしつつ、トランプの動向を伺っていると取引の機会はきそうですね。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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