外貨建て保険は安全か危険か?高利だけど投資じゃない?
▼目次
外貨建て保険商品とはなんだ?
最近話題になっている投資、「外貨建て保険」。果たして安全な商品なのでしょうか?もっとも狙われているのは「高齢者」と言われています。
外貨建て保険とは、変額する保険の一種でいわゆる貯蓄型の商品です。一応は生命保険となっているのですが、「返戻金」が相場の状況次第で変わります。保険とというよりは、外貨預金やFX等の投資に似てると言ってもいいかもしれません。
銀行の支店窓口などで保険商品が販売されているのをご覧になった事がある方も多いのではないかと思いますが、いわゆる「窓販(まどはん)」と呼ばれる方法で販売されているものに苦情が殺到しているようです。
基本的には毎月保険料を払って貯蓄すると言ったイメージで、
苦情があるのは高齢者と言う所に注目
金融庁に寄せられる苦情で多いのが、親族からの相談だそうです。考えても見てください。高齢者でなくても理解できたと思っていても、あまり理解が出来ていない事もあるのに、金融知識が乏しい高齢者が理解するのは簡単な事ではないでしょう。
だからこそ、為替変動により返戻し金に差が出てしまう、外貨建て保険に対して親族がクレームを付けるのです。
銀行も基本的には民間企業なので、販売目標があります。分りやすく言うのならクリスマスシーズンにコンビニに置いてあるケーキのようなものです。ノルマや達成目標などもあるのでしょう。それが高齢者を中心に外貨建て保険の販売数が増えている要因なのかもしれません。
しっかりとした説明をしているとは思いますが理解したかと言うよりもノルマ達成に気持ちが傾いてしまうのかもしれません。
高齢者への契約を取る場合、かならず親族にも話をしなければならないと言った規約があるようなのですが、若い世代で銀行が空いている時間に訪問出来る人は少なく、特に最近は実家から離れて暮らす世帯も増え、遠くて足が運べない方も多いのではないでしょうか。
リスクある時点で貯蓄としては危険です。しかしながら、投資として行うのは現状は問題ないのではないかと考えられます。バイナリーオプションのように上がるか、下がるかと言った二択でないぶん複雑で分かり難い方も多いかもしれませんが、それでも投資としてはきっちりとした物で銀行が行っている以上無理があるものだとは思えません。
問題は投資では無く貯蓄だと考えているから
あくまで貯蓄型の保険と言う事ですが、性質としては外貨貯金などの為替投資に近いです。高い利回りを期待すると言う事はそれだけ、リスクを負わなくてはいけないと言う事を知っておきましょう。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といいますが、高い利回りを期待するのなら何故高い利回りが可能なのか、どこにリスクがあるのかを考え、自分が貯蓄と思っていた金額が受け取る時には少なくなっている(元本割れ)可能性がある事を知っておく必要があります。
現在日本では金利が低いので、少しでも高い金利をと求めてしまう気持ちは十分に理解できますが、甘い話には必ず、裏があるというのも知っておきましょう。
知らないと言うことは、それだけでターゲットになってしまうのです。気を付けましょう。
外貨建て保険は安全か?危険か?
さて、外貨建て保険は結局安全なのか?危険なのか?を考えてみましょう。上記でも少し説明をさせて頂いたのですが、【貯蓄】として考えるのなら大変リスキーです。【返戻金が為替相場次第】これだけで貯蓄よりも為替【投資に近い】と言ってもいいのかもしれません。
毎月入金する「レバレッチの無い高い利回りが付いている預金」や「外貨預金」と考えるとわかりやすいです。もちろん入金時には、日本円と外貨とでの手数料が掛かることも頭に入れておきましょう。
ちなみに、調べてみると一部の商品には、日本円での保険金に最低保証があったり、日本円の月額保険料が一定となっているものも存在しているので、興味のある方はいろいろ見て見るのもいいかもしれませんね。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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