三菱UFJ銀スマホでATM利用18年導入へ 独自の仮想通貨も
新しい道を模索し始めた三菱東京UFJ
先日から動きが活発になってきている三菱東京UFJ銀行。仮想通貨への投資から独自の仮想通貨の発行、そして今回のスマホでのATM利用など新しい分野への進出を考えているのは目に見えてわかる行動です。
そしてこれは決してマイナスではないと考える事ができます。銀行の仕組み的に出来る事の限界が見えてきているのは、周知の事実で大手のメガバンクでもそうなのですから、地方銀行だともっと行き詰まっていると考える事も十分に可能です。
新しい分野にチャレンジするのは銀行のような安定感も求められる所ではマイナスに考えられる事もありますが、このまま手を拱いていても日銀以外はジリ貧になっていく未来が想像できてしまうのが、今の状況だと言えるのではないかと思います。
動くことを選んだのはメガバンクである三菱東京UFJ銀行だったというのが面白いですね。
セキュリティ上の問題など、気をつけておかなくてはならない事はあるかとは思うのですが、判子と身分証明書と比べるとどちらがセキュリティが甘いのかは、考えなくてはいけないはずです。
以前にブロックチェーンテクノロジー分野に投資をしたのは、目的があったからだと言うのがはっきりしましたね。目先の利益というよりも、三菱UFJは先を長期的に先を見据えた投資をした。と言う事なのでしょう。
三菱UFJ銀行の独自の仮想通貨「MFUGコイン」
まずは独自の仮想通貨について少し考えてみましょう。2017年の秋に一般向けに発行されるのが「MFUGコイン」です。
これはITを活用したサービス「ファンティック」の一貫と言われています。便利な点として簡単に説明すると、「送金」として利用出来る事。仮想通貨と言われるだけあってお金と同じ役割を果たすわけです。
ビットコインなどは国を越えて広まっていますが、通常の送金では$で支払いをしなくては行かない場合は円を$に両替して、送金をしなければなりませんし。両替の費用も考えなくてはなりません。
ビットコインには国境がないので両替の手数料は安くなります。この辺りだけでも得をしますが外貨に替えて引き出すことも可能なので、海外の空港等で困った時に便利です。
仮想通貨を引き出せる機能があるATMを配備予定
日本ではあまり普及していないビットコインが不便に感じるのはこうして現金とする事が地方では気軽に出来なかった事にあるのではないかと思います。
簡単に現金化が出来るようになれば、日本の市場も活性化する可能性は大きくなるでしょう。近い将来MFUGコインを利用した商圏も考えられているようで、店舗との提携をはかりポイント制を導入したりコイン中心の形をある程度構築しようとしているようです。
あくまで、実現するのなら仮想通貨について改めて考えておかなくてはいけないのではないかと思います。
日本の銀行の中で最先端を走っている
何度も言いますが三菱東京UFJ銀行のITを活用して「フィンテック」を本命にした考え方は、いくらメガバンクの三菱UFJと言っても大きな賭けなのではないかと考えられます。時代の流れとしては決して間違ってはいませんが、それを日本で行うのは挑戦といえるでしょう。
しかしながら、銀行という形態の将来を考える上で必要な投資であると考える事が出来るのも事実です。銀行の今の形態では「停滞」する未来が見えてしまっているのも事実なので、先を見据えた投資をしている三菱UFJにはこれからも注目しておきたいですね。
仮想通貨自体にも注目は集まっているので、話題としても注目しておくと株価や為替の変動に関係してくるの可能性は高いのではないでしょうか。
仮想通貨を身近に感じる日は近いかもしれない
日本ではどうしても仮想通貨の存在を身近に感じる事は少なかったのですが、実現すれば仮想通貨はより身近になり、世界のマーケットがより広くなるかもしれません。
しかしながら、どうしてもセキュリティ上の問題を意識してしまいます。マウントゴックス社の事件の時は、ほとんどが横領でしたが、実際にサイバー攻撃の影響と考えられる損失もあったようです。
更に、仮想通貨の大元であるブロックチェーンテクノロジーの考え方として、銀行が管理して上手くいくのかと言う考え方もあります。
むずかしいところではありますが、確実に仮想通貨が一歩近くなったと言う事には変わりありません。投資でも活用し始められているようなので、今後には十分に期待したいです。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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