アメリカ、6月追加利上げ示唆。6月頭は注目。英テロ影響は?
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FOMC議事録で追加利上げが示唆
アメリカの利上げとなればドル高/円安に期待が持てるのですが、何故利上げ示唆があったのかを考えてみましょう。
慎重派のイエレン議長には珍しく、焦っている印象が少しあるのですが、大部分の当局者からもう1段階の利上げが適切と判断しているようです。
今後の利上げの可能性として考えられているのが、6月と9月だと言われています。
あくまで、今後に発表される経済指標を見た上でとされていますが、ここ最近のアメリカの経済指標を見る限りでは、物価を除き軒並み良い数値であると言えるので、利上げに対する前向きな数値と言うのが出てくるのは、その後アメリカが国としている保有財産を減らそうとしているのではないか?と言う可能性を考えなくてはなりません。
G7でも突発的な発言が目立っていて、冷やりとする場面もあるトランプ大統領ですが、為替の動きが少ないのはロシアゲート事件の捜査の網が、娘婿に迄迫っている為、副大統領であるマイク・ペンス副大統領に期待がかかり、影響力が減ってきているのかもしれません。
現在のFRBはバラク・オバマ前大統領が指名したイエレン議長な為慎重に吟味を重ねているからこそ景気回復の傾向が出てきたと考える事もできます。
しかしながら、任期が来年の2月に迫っている事もあり、少し焦りがあるのかもしれませんが、再指名の可能性をトランプ大統領が残している事から、判断するには現状では難しく、決めつけてしまうのはリスクが高いように思えます。
大統領のロシアゲート問題については「5/23の重要指標は要チェック!?高まるトランプ弾劾リスク」でも記載しているので、そちらも御一緒にどうぞ。
英テロの経済への影響は?
先日起きた、英中部のマンチェスターでの爆破テロ事件はあISが犯行声明を出しているようですが、経済への影響はどのようなものなのか調べておきましょう。
非常にショッキングなニュースだったのですが、テロによる為替への直接的な影響は一時的です。
経済と考えるとテロのリスクを考えて観光客が減る事などは考えられますが、それよりも影響を与えるのは「社会」に対してです。
※画像はyahooファイナンス様のものを利用しております。
特に、EUからの独立理由に「移民」問題があったイギリスで起こったと言う事に注目しなければなりません。ヨーロッパではパリやマンチェスターなど大都市での爆破テロが多くなってきているように感じます。
「移民問題」に対する嫌悪感は今まで以上に社会の中で大きくなり、EUからの離脱を考える欧州の人々が増える事があれば、EUの崩壊はまた歩を速めることになりかねません。
そうなると、ユーロという通貨に大きな影響があるのかもしれませんね。
引き続きG7での発言には注意か!?
G7首脳会議が行われているのは「イタリア」と言う事もあってEU内での警戒は間違いなく高くなるでしょう。流石にG7でテロという事は無いとは思いますが、イタリアなどで起こってしまうと、為替は大きく動くかもしれません。
トレーダーはリスクとメリットには非常に重要なので、情報をしっかりと集めるようにしておきましょう。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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