2018年に向けての為替予想をしてみよう！円安？円高？

私自身の2017年の年末為替相場の予想は、米ドル/円が115円台と思っていたのですが、見事に届かずと言った所です。

とは言え、継続して「物価以外」の指標は良好な数値であるといえますし、トランプ大統領が出した減税案も米企業にとっては良好なものになる可能性は十分にあります。

そうなると、来年の年末に向けての為替の動きはどうなるのか？年越しもしていませんが、予想をしていこうと考えています。

注目はズバリ、米指標と米経済、来年もアメリカ中心なのは間違いないのではないかと考えます。利上げは継続して行われるでしょうしが、経済指標の内容次第では、利上げ回数に変動があるとも考えられます。

▼目次

上がらない「物価」に注目が集まるか？

緩和政策引き締め、そのための減税と考えてもいいかもしれませんが、上がらない物価、インフレ率への対応をどうするかが焦点になってくるかもしれませんね。

日本と欧州も状況は同じで、いずれは緩和を引き締める事を考えていかなくてはなりません。どちらもまずは、ゼロ金利やマイナス金利からの脱却が必要にはなりそうです。

2017年のFRB議長発言の中で、私自身が一番印象に残っているのは、物価が上がらないのはミステリーだと、イエレン議長が話した事でしょう。通常経済学者は何らかの理由つけを考えているものですが、ミステリーと言った言葉が出てきたのは非常に印象的でした。

問題は、その「ミステリー物価安が2018年度も継続するのか？」です。

それによってドル/円の動きは大きく変わる可能性は高いのではないかと考えます。米経済がこのまま好調ならば、1ドル=125円台は十分に見えてくるのではないかと考えられます。

日本の経済指標も比較的好調なので、景況感は次第によくなってくるのではないかと考えられます。いきなり景気がよくなった！と体感出来るのは、「バブル」や高度経済成長くらいなもので、じわじわと体感していくので、水準が上がってきていることに気が付かない事もあるかもしれません。

日本も世界と同様に物価の上昇率が悪いのでこちらさえなんとかなれば、市場にも潤いが出て実感に至るのかもしれません。

2018年末125円台のドルは「可能」

まず、「希望的観測が強い」というのは言っておきます。あくまで可能と考えているだけではあるのですが、米国の景気がこの調子で良い事、そして物価の上昇がついてくる事、さらにはトランプ大統領の減税政策が上手く軌道に乗れば、ドルの価値は大きく上がるはずです。

日本のインフレ率が2.0%を達成すれば、次に考えられるのは緩和引き締め策で、そうなってくると現在のマイナス金利からの脱却、その流れで円高と言う可能性が出てきます。はっきりと言うと、米金利の上昇で上限が見えてしまった時は円高になる可能性は濃厚でしょう。

緩和引き締め策を行うとなれば、125円というのは少し難しくなるとは考えられます。様々な状況を考えると1ドル=125円よりも低いところで収まるのではないかと思われますが、可能性としては無い話ではありません。

大事になってくるのは、日本、アメリカ、欧州共に、「物価」ではないかと思うので、そこに注意しつつ、皆さんも為替予想を行ってみてください。

2018年年始の為替の動きには注意

2018年の予想は大事ですが、年始の為替の動きには注意しておきましょう。例年、年末年始の為替の動きは穏やかと言われていますが、世界の基軸通貨米ドルのアメリカ大統領はドナルド・トランプです。

イスラエルでの発言のように、どんな発言が飛び出すかわかりません。首都変更問題については10ケ国ほどが移転に対して承認する動きがあるようなので、年始は少し荒れる可能性があります。

但し、市場参加者自体が少ないと言われているので、一時的な乱高下をする可能性もあるので、時間があるなら狙ってみてもいいかもしれませんね。

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