NISA口座はFXやバイナリーオプションも対象なのか?
▼目次
・NISAの後にできた”つみたてNISA”とは?
・NISAとつみたてNISAの違いは?
・FXやバイナリーオプションもNISA口座で税金免除できるのか?
2018年3月末までに口座数は1167万件突破
投資をするという方は国内の業者を利用した場合、20.315%の税金が課税されますが、“年間120万円以下の場合税金全額免除”となる制度をご存知でしょうか?
少額非課税制度のNISA口座です。税金が全て免除となれば申し込まずにはいられないのは当然のところですね。
ここで一度NISA(少額投資非課税制度)のおさらいをしておきましょう。NISAとは株式や投資信託などへの年間100万円までの投資による配当や譲渡益への課税が免除される制度ですが、その他に免除される条件があります。
上記はNISAの詳細ですが、気をつける点は途中換算のところでしょうか。NISAの口座を利用する場合、途中換算ができないというわけではありません。
正確には途中換算は可能ですが、仮に途中換算した場合売却分の枠を再利用し、それも非課税対象にしようということができないのです。
要約すれば「100万までの投資なら5年間はそれで利益が出ても税金はいりませんよ!だから皆さん定額でいいので投資をして経済を回し、活性化を図りましょう!」ということですね。
NISAの後にできた「つみたてNISA」とは?
現在NSIAには一般のNISAとつみたてNISAがありますね。NISAについては上記で紹介しているので知っていると言う方もいるでしょうが、つみたてNISAとは何かについて紹介したいと思います。
つみたてNISAは2017年10月から口座開設が始まりましたが、制度としては一般のNISAとあまり変わりません。投資で得た利益には20.315%が課税されますが、つみたてNISAを利用した場合、全額免除となるのです
ただ一般のNISAと比べると取引方法や対象商品に違いがあり、定期的な積立・一定の条件を満たす投資信託やETFに限定されています。
また年間の投資上限は40万円と少ないですが、非課税となる期間は最長20年間ですので一般のNISAより長期的な投資をしたいという方におすすめとなっています。
一般NISAとつみたてNISAの口座数は2018年3月末時点で1167万9355口座となっており、そのうちの50万7462口座がつみたてNISAの口座です。
NISAとつみたてNISAの違いとは?
現在NISAとつみたてNISAがありますが、制度はどちらも同じなのでどちらの口座を開設すればよいか分からないという方もいるかも知れません。ここではNISAとつみたてNISAの違いを見ていきましょう!
上の画像はNISAとつみたてNISAの違いをまとめたものです。大きく違う点としては投資できる期間や非課税となる期間、累計非課税投資上限額でしょう。
また投資対象となる金融商品については一般のNISAが上場株式やETF、REIT、投資信託となっていますが、つみたてNISAは金融庁が「長期」「積立」「分散」投資に適していると判断した投資信託・ETFに限定されています。
このことから、一般のNISAは年間に投資できる上限が多いため一括で投資が出来ることや、投資対象商品が幅広いので投資経験者にとっては大きなメリットになると言えるでしょう。
一方つみたてNISAは年間の投資上限額と対象商品が少ないですが、非課税となる期間が長いため長期的に積み立てて行きたいと言う方や投資初心者にとって大きなメリットになるのです。
FXやバイナリーもNISA口座で税金免除できるのか?
FXやバイナリーオプションも国内業者を利用すればNISA口座で税金を免除できるのか、気になるという方もいるでしょうが、上記の表を見てもらえれば判るように、対象となるのは上場株式(外国株も含む)や株式投資信託等です。
残念ながらFXやバイナリーオプション、信用取引・ワラント・金プラチナ取引といったものには対応していないので、バイナリーオプションを国内業者でやる場合はこれまで通り20.315%の税金は取られてしまうということ。
それに比べて海外のバイナリーオプションの場合だと控除額もありますし、稼ぎ過ぎなければ国内業者よりも少ない税金で済む可能性は十分にあります。
また、国内のバイナリーオプションは自主規制が入ったことでルールが難しくなったり、取引時間が長くなったりと初めて取引をする方にとっては難しく感じてしまうのです。
例えばルールで言えば、海外業者なら「上がるか」「下がるか」を予想するだけなのですが、国内業者の場合は「〇〇円まで上がるか」「〇〇円まで下がるか」を予想する必要があります。
また取引時間についても海外業者が最短30秒や1分で取引が出来るのに対し、国内業者は最短2時間と長時間で設定されているので、初心者に取っては予測が難しいという人もいるのです。
海外業者でも1時間の取引がある業者はありますし、ペイアウト率に関しても予想しやすい・しにくいに関わらず海外業者はペイアウト率は基本的に固定されているのでわざわざ「ギリギリ勝てるかも」というような神経を削るような取引をしなくても良いのがポイント。
国内業者と海外業者の違いについては「国内のバイナリーオプションいつまでやってるの!?」で詳しく記載しているので興味のある方は参考にしてください。
国内のバイナリーオプションは税金が免除されるわけでもないですし、自主規制も貼っていることなどを考えると、同じバイナリーオプションをするなら海外業者の方がメリットが大きいと感じますね。
カテゴリ:ニュース
2018年07月13日
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