人民元の価格低下

人民元の大幅な下落

上海の外国為替市場は25日で、人民元の対ドルの価格は4営業日
下落が続いていることになります。ここまで大幅に下落したのは6週間ぶりです。

中国人民銀行（中国の中央銀行）は25日の元の基準値を元高／ドル安の設定をしましたが、
中国経済に対する懸念は続いています。

中国経済については以前から不安要素があり、5月半ばに日経平均が暴落したのも
投資家が中国経済の悪化を恐れて引き起こしたものだとも言われています。
日経平均は下落を続け、未だに下落傾向で日本の経済にも大きな影響を与えています。

中国短期金融市場ではこの1週間で金利が異常な水準まで跳ね上がりました。
それにも関わらず、中国人民銀行は政策対応などについて説明することは
殆ど無い状態で、その不透明性に中国の金融システムと経済の健全性についての
懸念が高まっています。

中国の株式市場についても同様に、先週の後半から大きな下落が続いています。
24日の下げ幅は2009年8月以来の大きさになりました。その原因はやはり、
中国人民銀行への懸念や、大幅な景気減速への懸念があり、株が売られたようです。

日本も同じアジアの一員として、今後の中国の動向に注目しておいた方が良いでしょう。