利上げを機にピークアウトか!ドル/円の狙い目に注目
利上げ観測の高まりとドルのピーク
利上げの観測も高まりつつありますが、同時にドルのピークも考えられています。金価格を見るとその動きが顕著にわかるとも言われていますね。金価格底入れの雰囲気を醸しだしている中、金との逆相関関係とも言われるドルがピークアウトすると考えられています。
そもそも、金の価格が9日時点で1オンス=1045ドル、同じく12月の3日の時点では1045ドル近辺と2010年以来5年10ヶ月ぶりの安値を付けましたが、そこから何とか底値を切り上げています。原油安という大きな価格下落要素に反発している形なのは注目をしたい所です。
この価格下落要素に反発した要因として考えられるのが高まっている利上げ観測です。米ドルがピークアウトをついに迎えるのではないかと言う考えもあり、非常に注目されていると言うわけです。12/11日のチャートを見て見るとドル/円が大きく円安傾向に動いているので、利上げ観測の高まりを実感する事になるでしょう。
金の価格はテクニカル的な反発の可能性も
金の価格についてはテクニカル的な要因と言う可能性ももちろんありますし、下げ過ぎた値に対する反発という可能性もあるでしょう。しかしながら、それは利上げに対する観測を否定するものにはならないので、現実的に考えても利上げは近いと考えるべきです。
以前から12月には利上げが想定されているが
年内の利上げは以前から言われていますしFRB議長のイエレン議長もこれには否定的ではありませんでした。しかしながら、ここまで引き伸ばしてきたのには、懸念材料があったからで、今現在それが解消されているとは思えないのも事実です。
中国を中心として広まりつつある世界的な経済危機、そしてその余波は欧州へも響いています。振り返ればギリシャリスクもありましたし、VWの不正問題も取りた出されました。経済の大きなニュースが比較的に集中した年であったとも言えます。だからこそイエレン議長、そしてFRBは慎重に考えているのでしょう。
決してそれは悪いことではありませんが、あまり慎重になりすぎると今度は利上げのタイミングを逃して低金利を継続させてしまうことになり、そうなると大きな経済の回復は望めなくなってしまう可能性もあるのです。
ドル/円の流れは継続されるのか?
※画像はYAHOOファイナンスのものを利用させて頂いております。
利上げ後のドル/円の動きとして想定されるのは、ドル高/円安であると言われているので、円安の流れは継続される可能性は十分にあります。しかしながら利上げが引き伸ばされ続けてしまうと流れは逆転する可能性も大いにあります。その他の為替の動きとしては、以前に米利上げが行われた時の事から想定すると、15~20年前のメキシコ危機やアジア危機と同じ現象が起こるのではないかと考えられます。
この動きを例えるのは非常に簡単で、A銀行とB銀行に同じ量の資金が預けられていたとして、Aが金利を上げると発表すればBに資金を預けている人はどう動くのかを想定してもらえるとわかりやすいのでしょう。誰もがA銀行に資金を預けたいと思うはずで、その動きが為替でも起こるというわけです。つまりはドルの価値は上がり、ドル高/円安だけでなく、ドル高/ユーロ安も想定されます。ドル一時的かもしれませんが一人いい思いをするわけです。
短期的な動きになる可能性
上記で一時的にとお話したのには少し理由があり、利上げの発表までに時間がかかりすぎているのではないかと言う問題はあります。メキシコ危機やアジア危機と言った問題に発展する前に、利上げの影響が終わる可能性が考えられているからです。もちろんあくまで可能性の一つと考えるべきですが、ここまで利上げの情報を公開して利上げの時期が遅れている状況は、前例が少なくどの程度の動きがあるのか非常に分かり難くなっています。
エコノミストの方によっては利上げの効果はそれほど期待出来ないと発表をするくらいですので、意見が割れている面があるのは事実でしょう。しかしながら短期的な効果というのは十分に考えられます。だからこそ利上げを機にピークアウトする可能性が挙げられているわけですね。
短期的な効果をバイナリーオプションで狙う
FXで大きな利益を得るのは理想ではありますが、短期的な動きがある可能性が高いのなら、短期の取引で狙うのも考え方の一つでしょう。もちろんFXをされている方などは、既に動いてらっしゃる方も多いかとは思いますが、短期的に狙うと考えるとバイナリーオプションの様な投資も比較的使えるのではないかと考えられるからです。もちろん大きく動くのならFXのほうが利益は大きくなるでしょうが、動きが少なかった場合などを想定すると、短い動きでも対応できる、取引をしていく事が非常に重要になってくる可能性もあります。
様々な事態を想定しておく必要性
為替取引に全く同じ状況というのは存在しないので、あらゆる可能性に対策をとっておく必要はあるのではないでしょうか。過去の利上げの状況などを参考にどう動くのかを、自分なりに考えてみるのも面白いものがあります。
それが、大きな相場の前の楽しみ方であり、為替予測の楽しみ方ではないかと思います。しかしながら、どうせ取引をするからには利益を得たいので、様々な事態を事前に想定して、米国の利上げがあるのはほぼ決まっていると言ってもいいので、しっかりと準備をして待っておきましょう。
カテゴリ:ニュース
2017年06月29日
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