知って得するカナダの主要経済指標
これだけは知っておきたい海外の経済指標。主要な経済指標を知って取引を有利に行おう!絶好の取引のタイミングを知り利益に繋げよう!
米ドルへの影響も非常に大きい
指標も経済もアメリカからの影響が多大、そしてアメリカへの影響を与える事もある指標なので知っておいて損はありません。大きな変動があることは少ないかもしれませんが、通貨名はカナダドル(CAD)です。興味のある方はもう少し詳しく経済指標を見てみてもいいかもしれませんね。
BOC政策金利発表とはBOC(カナダ中央銀行)が年8回開催行う政策金利のことで、インフレターゲットを1%から3%以内に抑えることを義務としています。また、政策金利とは中央銀行が銀行に融資する際の金利のことで、インフレ率が高い場合には利上げを行い、インフレ率が低いと逆に利下げが行われるのが基本的な流れとなります。つまり、インフレに対して非常に敏感ということです。
この指標の見方として、利上げが行われた場合カナダドル高になり、インフレ率が低いと利下げが行われてカナダドル安になるといのを覚えておかなければなりません。
しかし、BOC政策金利発表での金利は景気や物価などを元に決められますが、事前の予想に反しサプライズ的な利上げや利下げが行われた場合、為替レートに大きな動きが見られる事が多いため注意しておく必要があります。
GDPとは一定期間内に、国内で生産された商品の付加価値を合計したものです。経済成長率や生産活動といった総合的で中長期的な景気動向を見る重要指標で、四半期ごとに速報値、改定値、確定値と毎月下旬に発表されます。経済活動を最も広範囲に把握して、国の全般的な経済状況を測る重要で注目度の高い指標と言えるでしょう。
GDPの見方としては、前回と比べて何%増減したかでその国の景気を判断する材料として利用されており、中でも速報値には注目が集まり、主要な項目は個人消費支出、住宅投資、設備投資、在庫投資、政府支出など広範囲にわたり、総合的に国の成長率を表す見逃す事のできない重要指標です。
国内総生産には名目国内総生産(名目GDP)と実質国内総生産(実質GDP)があり、実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたものである。
Ivey購買部協会指数とは、カナダ国内で仕入・管理などを担当する企業の購買マネージャーから集計したもので、月間の購買額の変動率を把握することで、景気動向を見ることのできる指標です。この指標はカナダ特有のものであり、カナダの景気動向を探る上で重要な指標となります。
購買・雇用・在庫・供給(出荷)・価格の項目が、前月と比較してどれだけ増減しているかを指数化しており、前月比50を分岐点として、50以上ならば景気が上昇、50を切れば景気が減退していると判断することが可能です。
消費者物価指数とは、消費者が実際に購入する段階での商品・サービスの小売価格の動向を表す物価関連の経済指標の事である。また、インフレ動向を示す物価関連の重要な経済指標であるため、マーケットにおいては、米国・欧州・日本・中国・豪州・新興国など幅広く注目されている。
消費者物価指数をもっと分かり易く言えば、経済状態がインフレであるのか、デフレであるのかを見極める指標という事になります。消費者物価指数が著しく上がったりすると、インフレを警戒して利上げが行われることも多い指標ですので、急激な為替変動に繋がる恐れがあることを覚えておく必要があります。
カナダでも中央銀行であるカナダ銀行が、1~3%のインフレターゲットを設定しており、経済は緩やかなインフレの状態が良いとされているため、2%を中心に1~3%の範囲で設定する特徴を持ちます。
失業率とは労働力人口に占める失業者の割合を示す指標。失業者の定義は各国で多少異なりますが、失業率からはその国の雇用状況を把握することができ、数多くのある指標の中でも注目度の非常に高い指標です。先進国の失業率の高さは、欧州・米国・日本の順であることが多く、物価上昇率と同様で国民の生活に密接に関わるものであるため、時として政治利用されることもあります。
指標の見方としては、前月結果・発表前の市場予想・発表結果の3つを見るわけですが、特に注目して見ておかなければならないのは、発表前の市場予想と発表結果です。発表された結果が事前に予想されている市場予想と大きく乖離した数値が出た場合には、大きな値動きをする可能性が高くなるので注意が必要です。
企業景気の行方を見るうえでもとても重要なデータですので、金融政策変更のきっかけとなることが多く、特に景気低迷期には、失業率の発表直後に金融緩和が行なわれるのではないかとの思惑が高まります。
小売売上高とは、国内で販売されている商品の売上金額の合計のこといいます。個人消費の動向を把握する上で参考となる指標で、GDP概算やFRBによる景気動向予測で利用される指標でもあることから市場参加者の注目度も高く、前回値が大幅に修正されることがあるため、当月だけでなく前月の伸びもあわせて見ることが重要です。
分かり易く言い換えれば、消費者が商品を購入するために、どれだけお金を消費しているのかが分かる指標であり、その国の経済状況をみるために注目されているいうこと。この指標の見方としては、月単位で集計が行われているため、前月と比べて消費が何%増えたか減ったかによって、為替相場の先行きを予測する必要があります。
住宅着工件数とはカナダ統計局が発表する新築住宅戸数を示す統計です。この指標から読み取れるこる事しては、件数が増えればローンが組む余裕がある人や、先行きが明るい人が増えていることを示し、景気が上向きだと判断することができ、それに伴って家具や家電製品の購入などへの波及効果が期待できるため、住宅着工件数も景気の先行きを見ていくうえで非常に重要な指標と言われております。
しかし、住み替えを比較的頻繁に行う国民が多い米国よりも注目度は低いという点は把握しておかなければなりません。
雇用者数変化はカナダ統計局が失業率と一緒に発表する雇用統計の構成項目の一つで、農業を除く30万件以上の事業所の給与支払い簿帳をもとに算出される、従業員の数の増減を指数化したものです。また、給与が支払われた人を対象にしている為、経営者や自営業者は対象にはなりません。
失業率と似た統計ですが、失業率は家計調査、雇用者数変化は事業所調査を対象としているため、反対の動きを見せる場合があることを覚えておきましょう。
カナダは現在の能力が評価される傾向が強いため、まだ能力が低い若年層の失業率が高いとされており、カナダの失業率は2008年のリーマンショック後以降高い状態が続いています。しかし、今現在カナダの景気は回復基調で、2013年には7%前半で落ち着き、目安とされる5~6%になる日も近いと言われています。
国際商品貿易とはカナダ統計局が毎月発表するカナダの輸出入の収支を指数化したものとなります。この指標の見方としては、正の数は貿易黒字を示し、反対に負の数は貿易赤字を示す事になり、国際商品貿易がプラス成長ならば強気基調、反対に貿易収支のマイナス成長の場合は弱気基調と見なされます。
ただし、カナダは大きな貿易黒字になることはありませんが、大きな貿易赤字になることもあまりありません。2012年~2013年は、貿易赤字額が増加傾向にりましたが、2014年で持ち直しの傾向を見せています。
カテゴリ:知って得する海外経済指標
2016年05月24日
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